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１９９８年１２月２９日　　

９８年シーズンを振り返る


  1. 不安の中の新年
    　昨年度の　編成大失敗　−＞　どん底　−＞　リストラの嵐 の後で、不安の中で明けた９８年でした。潰れなくてよかったなぁと いう最低限の線だったと思います。リストラで戦力ダウンしたと思わ れたチームをどれだけの人が支持してくれるのかという不安も感じて いました。このまま成績低迷　−＞　閑古鳥のスタンド　−＞　消滅 という最悪のシナリオも頭に浮かびました

  2. 阿部良則選手復帰。だが、前期は低迷
    　２月に入って阿部君が帰って来てくれるとのニュースは、光明でし た。とんでも無い形で追い出されたのに戻って来てくれて、本当にあ りがたい事だと思いました。エジマールとかが居た頃の記憶からゴー ルシーンを思い浮かべておりました。
    　ところが、浦和戦での阿部君のヘッドバッドからプランが大きく狂い 出します。国士舘戦では、御厨君が１○文（？）キックで退場。アウェ ーの大塚戦でまた口が災いして阿部君が退場。解雇も噂されるなど心配 が募ります。ベストと思われるメンバーがなかなか揃わなかった中、チ ャンスを活かしたのが、新人の伊藤壇君。彼の登場は、今年前半の明る い材料でした。
    　得点力不足に悩みながらも、アウェーでの山形戦では、１２０分間大 声を出し続けたのが効いたか、ＰＫ戦に持ち込まれ、仙台の勝利！最初 の歓喜！
    　その勢いで等々力に臨むが、ブラジルの大砲の前に沈黙。
    　ビブスが配布されるなど、周囲の話題作りも進んで、代表戦よりもブ ランメルの試合を選んだ熱いお客さんが集まった東京ガス戦。メンバー 構成はベストに近いものの、軽くあしらわれてしまいました。
    　ナビスコカップを経て、ワールドカップも終わり、再開した新潟戦で は、出足で相手に劣り敗戦。水戸戦では集中力を欠いたプレーが命取り となり敗戦。この頃は、この先、どんなどん底があるのか判らないとい うような、底無し感がありました。昨年に引続き天皇杯シードも危うい 状況でしたが、滑り込みセーフ。

  3. ３バックで立て直し
    　その後、３バックに切り替えて、立て直しを図ります。この頃、選手 はどんな事を考えていたのか、その辺の話は興味があります。
    　左のＷＢの習熟度が足りない事もあり、熱いさなかの遠征で連敗したもの の、ホームで迎えた山形にまたまた勝利！今年、山形に２勝したのは、仙台 だけという・・・。後半に先制を許すもホームの大声援を受け攻勢をかける 仙台。千葉泰伸選手の同点ゴール。そして、デゥバ様のＶゴールも凄かった。 相手が負傷治療で一人欠けている中でのゴール。負けた山形の選手の姿も、 相手も必死といういか本気で戦ったんだと強い印象を残しました。
    　８月の末のフロンターレ戦で、平が大爆発。４年越しの阿部と平の絡 みが復活した結果だと思う。結果は、惜しくも敗れたけど、何か変化の 兆しが見えた気がしました。どん底は過ぎたと。等々力での試合に比べ ればだいぶ進歩したなと。

  4. 公式戦１２連勝へ
    　上位との戦いも一通り終わった９月からは、相手が下位チームという 事と、強運と、そして、大魔人デゥバイッチ様の活躍もあって、あれよ あれよと連勝。もう負けかの直前のロスタイムの同点ゴールや、Ｖゴー ル負けかという状況でのＰＫを石川が弾くとか、神憑り的展開の連続。 そして・・・とうとう、日本代表を有する強いはずのマリノスに勝って しまったりして、シーズンの終わり方としては、ほんとうによかったな ぁという安堵の気持ちと、思い出すと、顔が笑ってしまうのを止められ ません。

  5. この先の壁が見えた
    　でも、この安堵感があるうちは、Ｊ１相手に連勝できない壁なんだろ うと思います。
    　去年、日本がＵＡＥに引き分けた後、都並さんがＵＡＥはドーハの時 に韓国に勝利した日本みたいで、かならずつまずくと予言しましたが、 それが本当になったりしてますし、一喜一憂する内は、まだ足りないん だと言う事で、マリノスに勝って当り前に思う位じゃないと本当にＪ１ の実力を得たとは言えないのでしょう。
    （でも、一喜一憂はドキドキハラハラで、それなりに楽しいんだけどね。）
    　Ｊ１との格の差とよく言われるが、まず具体的に感じるのは、体格の 差と外国人でしょうか。身体接触したときの強さとか、蹴ったボールの 強さ、正確さはやはりまだまだだというのは、天皇杯を見て思いました。
    　今のままでは、選手個人もチームもジリ貧。よくても現状維持。他と 何か違う事をやらなければ、追い越せません。既に、リードしているチ ームなり、選手を追い越さない限り、Ｊ１昇格はありません。
    　来年は、どれだけ、ゾクゾクとする試合を見せて貰えるか期待したい と思います。選手の皆さんは来季に向けて体の手入れするなり、心の洗 濯をするなりして欲しいです。
    　来季の契約先を捜している選手には、違うモノサシで良い評価が得ら れる様に願っております。

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