サッカーくじのマスコミへの影響

　スポーツ新聞記者は、試合の事実関係は二の次と公言してはばからない。その種の情報は、読者が既にＴＶで見ているから、周辺の人間臭いドラマを書きたいと語る記者が実際にいる。芸能タレントと同じ切口でのプライバシーに関わる報道も後を立たない。「チーム内紛か？」とか、読者が驚いて新聞を買うような演出もある。試合の展開の予想とか、試合の流れの解説まで、詳しく報道するだけのスタッフはいないのが実状だろう。
　ところが、競技の技術面とか、データを軽視しない報道対象がある。それは、競馬である。読者はデータを欲しており、予想に使えるまともなデータが出ていなければ誰も買わない。
　サッカーくじは、ギャンブルではないと言う建前があるものの、やはり、予想をして当てたいとか、当たる確率を高めたいと読者は考えるだろう。だから、サッカーくじが始まれば、技術面とかデータについても、情報量を増やすように読者から求められるだろう。しかも、くじ対象の全試合の情報を掲載する事が求められるだろう。２部もくじ対象となれば、報道量の増加を期待してよいと思う。
　記者は、芸能記者的な視点での切口から、競技を見るプロの視点が求められる様になるはずだ。サッカーくじが始まった段階で、どれだけまともな記事が書けるようになるかは、疑問であるのだが、勉強して欲しいと思うし、記者、カメラマンの量と質の充実に期待したいものだ。

サッカーくじのマスコミへの影響

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