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　三浦監督の攻撃の構想は案外シンプルなのかもしれない。強いＦＷを使って点を取る事を考えているようだ。でかくて足が速い。直樹がまったく追いつけない。よってピンチを招く。中田洋介が右サイドでダニエルにボールを奪われ、バレーにパスされた。バレーに強烈にシュートされて失点。その後も大ピンチが続く。でも、助かる。シュートがエメルソンのようにピンポイントではないのだ。それにしても森川の執念の守備を大きく賞賛したい。体を張ったプレーは感動ものだ。

　後半は勝ちに行った仙台。菅井を入れて積極的にシュートを打たせる。ＣＫを得てガスパルに合わせるはずが大きすぎて村上の前へ転がった。ボレーでシュートがドライブがかかったように落ちるボールとなってゴールネットを揺らした。素晴らしいゴール。アズーリが仙台でキャンプしてた時の親善試合でドライブがかかって落ちるシュートを難なく打ってたのを思い出すのだが、とにかく凄い。もう仙台の押せ押せムードだった。大宮ベンチに目をやるとベンチから遠いサイドで大宮が守備に追われているのを唇をかんで成すすべ無しの表情に見えた。

　だが、試合後の談話で負けを認めるような監督ではない。三浦監督の試合後の談話は勝てばこちらが頭に来るような事を言ってのける。負けた時は、強がりが逆に悔しさを感じさせてくれるコメントを残す。前回と違うのはシルビーニョがいただけの事だと言う様な話をしたようだ。確かに決勝点の最後のパスはシルビーニョだったけど、シルビーニョへのパスを出した中原は体を寄せられる事無くワンタッチでパスしていたのだし、本当は運動量でも負けていたと思ってたんではないかな。

　大宮は仙台にとっては災厄のツゥットと契約するらしい。次の対戦では、高桑の足を砕いたり、福永の怪我にからんだりみたいな事にならないで欲しいものだ。

　時間がかかったが、ようやくＪ２で並みのチームとして戦えるようになった様だ。だがズデンコのミッションは、こんなものではないはずだ。この程度なら他にできる監督はいくらでもいる。本当に選手を見極める目が正確だったら最初から現在の布陣で戦ったのではないか。やらせてみなければ判らないのか。一応、チームは落ち着いたのでクビにしろとは言わないが高く評価している訳ではない。代えると余計に混乱してしまうからクビにしなくても良いと思っているだけだ。本当の正念場はリーグ戦終盤に訪れる。選手をどう奮い立たせるかの手腕が問われると思う。そのときに開幕当時のようなコメントを会見で言うのはやめて欲しいのだが。はたして・・